月報「流山」より

「仮庵の祭り」

2019年11月 牧師 宗形和平


「これは、あなたがたの後の世代が、わたしがエジプトの地からイスラエルの子らを導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを知るためである。

 わたしはあなたがたの神、主である。」  

   レビ記 23章43節


 流山福音自由教会は、11月から新会堂ができるまでの間、江戸川台東ふれあいホールをお借りして礼拝をおささげします。仮庵ならぬ仮会堂での生活です。

 

 『仮庵の祭り』は、上記のみことばにあるように奴隷状態であったエジプトから脱出した後、しばらくの間、主なる神様が神の民を仮庵に住まわせたことを思い起こすための祭として祝われました。「エジプトの地からイスラエルの子らを導き出された」場所は、荒野でした。すぐに約束の地に向かわせるのではなく、40年間を荒野で過ごさせたのでした。もっと主に信じ、侮ることなく、みことばに従い進んだならば(民14:6-9)、荒野で過ごすのは1年間だけのはずでした(民10:10)。ところが神の民イスラエルは、大きな不信の罪を起こしてしまい、その結果、約束の地に入るのは40年後のこととなってしまったのでした(民14:34)。

 

 『仮庵の祭り』では仮小屋に住み、かつての荒野の生活…水もパンも無い荒野の生活で、主なる神様は人々に毎日生きるに必要なマナを与え(出エジ16:35)、行く先々で水を与え、養われ(出エジ17:1-7他)たこと…を思い起こします。仮庵の祭りを祝う意義は、生きることと守られることとの全てが主なる神様の恩寵であると知ることでした。

 

 私たちもこれから1年ほどの仮庵(仮会堂)で過ごします。その生活を通して、主なる神様の恩寵によって生かされていることを深く覚え、新会堂が与えられることがどれほどの恵みであるのかを味わいたいと願います。教会に集う者すべての人が一つ心となって特別な感謝のささげものをささげつつ、新会堂建築を進めていくことができますように。