月報「流山」より

「温もり」

2019年2月 牧師 宗形和平


「わたしが喜びとするのは真実の愛。  いけにえではない。全焼のささげ物よりむしろ、神を知ることである。」            

ホセア書 6章6節


    毎年1月の東地区牧師会は、春日部教会丘の上会堂でもたれます。春日部教会の先生方(小野先生、山田先生、高橋先生)、また姉妹方が毎年テーマを設けて心からのもてなしをして迎えてくださいます。今年のテーマは「温もり」でした。「温もり」という言葉自体は日本語聖書には出てこないのですが、神様の私たちへのご愛、三位一体の神様の交わり、また教会の交わりの中にあるもの、さらに牧会において中心にあるものではないか、という高橋敏夫先生の奨励は心に響くものでした。私自身、説教においても、みことばの解き明かしをし、会衆ひとりびとりの心にイエス・キリストの、父なる神様の、そして御聖霊による「温もり」が残るものであって欲しい、と心から願わされました。

 

 聖書の中で「温もり」を表す単語はなんだろうか、との問いかけがありました。「愛」「慈しみ」「優しさ」…様々な言葉が思い浮かんだのですが、あと一歩という気がしました。そうして思い出されたことばがヘブル語(旧約聖書の言語)で「ヘセド」と呼ばれる単語でした。神様の御愛を表す時「恵み(詩篇106:1)」と、また人間側からの応答を表す時「誠実(ヨシュア記24:14)」と訳されていました。広く深い意味を持つ単語で訳すことが難しいのですが、いずれにしても「契約における確固とした意思(愛)」がその意味の核で、そこには「温もり」があることに気づかされました。

 

 上記はホセア書のみことばですが、ここでは「ヘセド」が「真実の愛」と訳されています。主なる神様は「真実の愛」を喜ばれます。神様から私たちへの真実な愛を、そして私たちが表す神様への、また隣人への真実な愛を。

 いよいよ新会堂建築に向けての大きな一歩を踏み出そうとしています。流山福音自由教会が、イエス・キリストの温もりを感じられる群れ、場所、そして交わりとされていくことを願って、主に依り頼み歩んでまいりましょう。