月報「流山」より

「神のなさることは、すべて」

2021年2月 牧師 宗形和平


「すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある。…   神のなさることは、すべて時にかなって美しい。」

伝道者の書3章1,11節 a  


 新型コロナウイルス感染拡大が長引き、今までになかったあり方や方策が求められ、そのための模索も続けられています。経験したことがない世界に足を踏み入れることには苦痛と不安が伴います。計画を立てることや予測することが難しく、確信を揺るがすものともなります。パンデミック(広範囲に及ぶ流行病)は健康や経済、仕事や安全などに深刻な問題を引き起こしています。

 

 けれど全てを知り、支配しておられる神様を信じるなら、不確実さの中でも信仰によって守られ、導かれているという平安が与えられます。やがてのことに責任を持ち、導いてくださる神様の主権があることを知れるからです。悪しきことを善きことに変え、不可能に見えることを可能とする神様の力。私たちが願い求め、想像する以上の隠れた恵み。このことを信じることにおいて熟練した者となれますように(ロマ5:3-5)。信仰による視点は、私たちに勇気を与えてくれるのですから。

 

 神様は何を求めておられるのでしょう。私たちには何ができるのでしょう。未知の世界に足を踏み入れることには苦痛が伴います。けれど神様の御目的で今を見るなら、新しい、そして美しいとさえ言える姿を見せていただけることでしょう。新約聖書には書簡が多く含まれていますが、手紙は紀元1世紀における最先端の伝道のツールでした。現在、オンラインの利用というこれまでになかった方法が用いられているのですが、これは現代における伝道の方策としての可能性を秘めています。 教会は「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」お方に守られ、危機を乗り越えていきます。今この時も神様との深い親密さを経験し、御子を与えてくださるほどの父なる神様の愛に身を委ねるなら、神様が私たちに与えようとしている恵みを豊か見出すことができますように。 神様は私たちを見捨てられているのではなく、イエス様こそが私たちのために今も苦しんでおられるのですから。